THEOのWhitePaperでクオンツ運用を知る|ロボアド

当サイトはプロモーションが含まれています。

ロボットアドバイザー

当サイトでは、以下の3つのロボアドを運用状況を紹介しています。
THEO+docomo
WealthNavi
ONCOMPASS

運用開始が2021年6月と開始からまだ間もないので、
もうしばらくしてから具体的な運用状況を
紹介していく予定です。

その前に、各ロボアドのWhitePaperの紹介、
ポートフォリオなどを紹介していこうと
予定しています。

既にWealthNaviについてはWhitePaperの紹介を
させていただきました。
https://keizai-jiyuu.com/wealthnavi_whitepaper/

今回は、THEOWhitePaperを紹介します。
当サイトではTHEO+docomoを運用していますが、
運用内容としてはTHEOと同じである
という前提で紹介します。

THEOのWhitePaperに沿って紹介していきます。
こういった書面を読むのが得意、苦にならない、
という方は直接WhitePaperをお読みいただければと
思います。

はじめに

はじめに」ということで、THEOの全体像が語られています。

1.アカデミックアドバイザーである加藤康之京都大学大学院客員教授の監修
2.機関投資家が享受している資産運用サービスと同水準の資産運用
3.テクノロジーを駆使することであらゆるユーザーに提供する

管理人の不勉強でアカデミックアドバイザーの加藤さんという方が
監修しておられるということの価値を推し量ることができません。
機関投資家と言われているのは、例えば様々な国の年金基金
日本で言えば年金積立金管理運用独立行政法人などが有名ですね。
ハーバード大学イェール大学も、よく出て来ますね。
そういう意味では、日本の大学って何かしらの形で運用している
のでしょうか?
学生の数が減っており、学校法人の運営状態が厳しく、
学生を集めるための施策が結果的に国全体としてよろしくない
ことになっているという話も聞きますが・・・。

ハーバードやイエールなどが運用しているのは
エンダウメント(大学財団)と呼ばれているようです。
そして、そのエンダウメント投資戦略とは、
・長期で投資する
・分散投資を徹底する
・オルタナティブ投資を積極的に活用する
・外部の運用会社を使う
ということなのだそうです。

管理人は未だ読み切っていませんが、こちらの書籍が
参考になります。
海外の投資に関する書籍の中には、なんとも難解で
読み進めることでさえ困難というものがありますが、
この本は、非常に良い書籍の一つと言えると思います。

ちなみに、この書籍で紹介されている運用会社の
選択をどうやるか、について紹介します。
・パフォーマンスに対する明確なコミットメントがある
・経営者と運用者の顔が見える
・コストが適正である
・投資家と運用会社との利益相反がない

文言とすれば納得しやすい内容ですが、選択基準とする
ために複数社について評価の差をつけようとすると、
意外と難しいな、と思います。

例えば、コストについては、インデックスのファンド(投資信託、ETF)
であれば単純に手数料を比較すれば良いかもしれません。
が、アクティブファンドなりロボットアドバイザーの場合は、
単純に数値を比較すれば良いというものではありません。

上記のような書籍は、直接的に、そしてスグに自分の運用に大きな
影響を与えるというものが全てではありませんが、大いに参考に
なるものが多いと思います。

学長の本もそうですが、有益な書籍から学び、そして実践したいですね。

では、THEOのWhitePaperにて謳われているTHEOの運用における
特徴を紹介します。

1. ユーザーひとりひとりが資産運用に何を求めているかを、
アルゴリズムにより分析する。

2. 最大30種類を超えるETF (Exchange Traded Fund/上場投資信託)
の組み合わせにより「国際分散投資」を実現している。

3. 人の予想や感情などを排除し、定量的な分析に立脚して
アルゴリズムが行う「クオンツ運用」によって運用を行なっている。

4. 伝統的な資産運用手法のみならず、リーマン・ショックなどの
事象も踏まえた投資理論に立脚した運用を行なっている。

5. 継続的なポートフォリオのメンテナンスを行っている
(リバランス)

6. 定期的にポートフォリオの内容の見直しを行っている
リアロケーション投資対象銘柄(ETF)の見直し)。

7. 加藤客員教授、資産運用部、その他資産運用の
プロフェッショナルによって構成される投資政策委員会により、
運用のモニタリングと改善が行なわれている。

1.については、運用前の質問に回答することで分析している
ということを指しているのだと思います。
個人的には、他のロボアド含め「○つの質問に答えるだけ」
などと言って簡単であることを謳っているものを否定する
つもりは全くないですが、詳細な設問があっても良いと
考えます。
何なら、簡単な回答で済ませたい人、細かく回答することを
厭わない人で分けてもらっても良いですよね。

2.の国際分散はもうお題目ですよね。他のロボアド同様に
ETFを購入することで運用するとしています。

3.は、やはり「アルゴリズム」が重要であると認識しています。
色々と難しいですし、自分も理解が不充分ですので詳しく
かけませんが、WhitePaperに概略が書かれているので、
それの理解に努めることにしましょう。

4.のリーマン・ショックなどの事象も踏まえた投資理論という
のが興味津々です。
〇〇ショック的なものは10年くらいの周期で発生するつもりで
いた方が良いと考えていて、100年に一度!!の事象が
10年くらいの周期で起きると捉えています。

よく言われるのは、株価が急落しても時と共に回復するので
そのまま保有しているのが良いし、積み立てで安く買えるので
長期的に考えると良いとも言われますよね。
安値で拾えるのは良い!!と。

ただ、やはり急落している時に買い増すのはなかなか難しいと
個人的には考えています。
2021年の5-6月くらいの時期に落ち幅は分からないけど
調整局面がある可能性が高いということで個人的には
待ち構えたのですけど(笑)、予定していた通りには
行かないですもんね。

こういう時に、ロボアドにおいても、通常の定期積み立てとは
の資金をプールしておいて、「急落局面」においては
買い増ししていくというのがあって欲しいなと強く思います。

5.と6.の継続的なリバランス、定期的なリアロケーション
そもそもの投資対象銘柄(ETFの銘柄)の見直しというのも
納得ですし、やってもらわないと困りますよね。

7.投資政策委員会によって運用のモニタリングと改善を行っている
ということなので、「しっかりとお願いします」という
ところですね。
大事な資産を預けているのですから。

ここで、THEO(テオ)という名称の由来を紹介しておきます。
『なぜTHEOという名前かというと、ゴッホの弟から名前を
取っています。
ゴッホは生前1枚しか絵が売れなかったと言われていますが、
そのゴッホを支えたのが弟のテオです。
精神的にも金銭的にも兄を支え続けたテオ。
私たちもテクノロジーの力を使って、プロの資産運用を
誰でも簡単にスマホで手に入れられる皆さまのテオになりたい
という思いがあります。』
良いですね。
是非ともその志を永続させ、そして体現し続けていただきたい
と熱望します。

Ⅰ.運用概論

株式会社お金のデザインがTHEOにて用いている「運用手法の概念
について説明されています。

1. 分散投資

分散投資」という言葉をよく聞きますが、何を分散しているのか、
について述べられています。
3つの分散について述べられています。

(1) 地域の分散
まずは地域ですね。
THEOでも国際分散投資と謳われているかと思います。
一つの国の株式だけに投資した場合、その国独自のリスクを引き受けないと
いけないことになります。

超高成長してくれれば結果的にラッキーですが、低成長にとどまると
資産形成としては嬉しくないですよね。
ということで地域(国)を限定せず(分散して)、世界のあらゆる地域に
分散して投資をすることで、個別地域のリスクを大きく背負うことなく、
リスクを分散させることができます、としています。
(分散すれば良いというものでもなく、分散のさせ方というのも
重要であろうと考えます)

世界中の資産に分散投資ができように金融市場が発達した恩恵のひとつ
と言えるでしょう、としています。
ここは、金融市場に感謝ですね。
THEOでは、最大30種類以上ETFに投資することによって、
実質的に世界数十カ国に投資することを実現しています、と謳っています。
分散するというだけなら、世界の株式市場を対象にしたインデックスに
連動する投資信託/ETFに投資すれば済む話ですが、より狙った分散の
させ方自動実行してくれているのがTHEOをはじめとするロボアド
運用サービスであると捉えています。

(2) 資産の分散
どの資産(アセットクラス)に投資をするのかという話です。
WealthNaviのWhitePaperについての記事でも紹介していますが、
用語の復習です。
アセットアロケーション:資産配分
アセットロケーション:どこ(口座)に資産配分するか
アセットリロケーション:ライフステージにあわせて
「分かってるよ」という方が少なくないと思いますが、
紛らわしいので念の為の復習ということで。

株式、債券、不動産、コモディティ 、通貨など 、世界には
投資対象として 様々な資産が存在します。
それぞれの関係性を考慮した上で、幅広く投資する必要が
あります。
それぞれの資産価格の動きについて、「それぞれの関係性
を「相関関係」として扱います。

たとえば、株価が上昇している多くの場面で債券価格が下落
するというような関係がある場合、相関関係が低い(弱い)
と判定します。
一方の価格が上昇:他方が下落
一方の価格が下落:他方が上昇
という傾向がある場合です。
に、両方ともそろって上昇、揃って下落という傾向が
あるならば、相関関係が高い(強い)と判定します。

では、資産運用する場合にはどのような相関関係が良いか
分かりますかね?

・・・

・・

そうですね、相関関係が低い(弱い)アセットクラスを組み合わせる
ようにします。

これは、あくまでも個人的見解ですが、よく言われる株式と
債券価格の相関関係について、相関関係が低いとは言えない
ように思っています。
(少なくとも現在は)
「市場」という括り資金が出入りすることで価格が変動する
影響が強く、株式市場と債券市場という市場間の資金移動の
影響が小さいように思っています。
まあ、時期によっても相関関係に変化があるということなのでしょうけど。

(3)時間の分散
投資における分散として、「時間」もすぐにイメージされると思います。
金融資産の価格は日々刻々変動しています。
時間軸を長くして市場を観察すると、サイクル(周期的変動)がある
ようにも見えます。
が、ランダムに、つまり不規則に動いているようにも見えます。
そして、〇〇ショックと言われるような、急激にそして大きく変動する
ことがあります。

というわけで、投資をする(資産を購入する)にはタイミングを分散する
ことが必要であり重要であると言われるのですね。

積み立て投資」は、この「時間の分散」に該当しますね。
一定の周期で投資を継続的に実行することで時間を分散することができます。
よく言われるドルコスト平均法(円で購入する場合には、本来は
円コスト平均法)が該当しますね。

補足 資産分散によるリスク低減効果に関して
何やら小難しい(笑)数式によって資産分散によるリスク低減効果
説明されています。
ご興味がある方は、WhitePaperを直接ご覧下さいませ(笑)

補足 時間分散に関して
時間分散(ドルコスト平均法)有効性に関しては議論があり、
肯定的な見解から否定的な見解まで様々である。』
としています。
個人的には、市場における資産の値動きが予測できない以上、
時間分散の効果も画一的な見解を出せないと考えています。
出すなら「相場の動きによりますよね」、ということになるかと。

アカデミックアドバイザーである加藤康之京都大学大学院客員教授
によるドルコスト平均法のシミュレーションとして
挙げられています。
・投資元本12万円を一括で投資
・毎月1万円で12ヶ月投資(ドルコスト平均法)

結論は、以下の通り。
・ドルコスト平均法を用いると資産残高のばらつきが小さい
テールリスクが小さい)

まあ、定性的な、つまり感覚的にはそうですよね。
定量的に示すには、どのような相場の動きを想定するかによる
ので、多数のパターンの相場の動きについて検証する必要があります。

『一方で、長期的な視点で見るとその効果はさほど大きくないという
評価もある』としています。
これは、結局はその「長期的な視点」とする期間をどこで取るか、
つまりはどのような相場の動きで考えるか次第ですよね。

分からないからこそ、分散することでリスクを抑えるための
策をとるのだと考えています。

ちなみに、上記ではWhitePaperで書かれているようにあっさりと
「テールリスクが小さい」と書いているのですが、注釈が必要と
考えています。
テールリスク」を、
発生確率は低いものの、発生すると相場が暴落するなど、
非常に大きな損失を被ることになるリスクのこと。
大和証券のWEBページより)
という言葉の対象を相場の動きに対するものだとまずは考えます。

相場の動きについてのテールリスク発生時について、
THEOによる運用をしている口座のテールリスクを抑制
するということになるだろうと考えているのがドルコスト平均法
である、と。

ドルコスト平均法積み立て投資効果のほどを断定することは
できないと考えており、絶対的な正解が無いなかでは
運用者にとって一番納得感がある方法で投資をする
のが一番で、それが自分にとって正解とするのが良いと
個人的には考えています。

2. ETF

ETF (Exchange Traded Fund/上場投資信託)は
金融商品における20世紀で最大の発明のひとつ
とも言われているそうです。
個人的には、初めて聞いた気がします。
効率的なポートフォリオの構築に最適なツールだと
考えられます。」というのは大いに納得です。

ほとんどのETFは株価などの指数(インデックス)に連動するように
運用されています。

ETFを利用すれば世界中の様々な投資対象、たとえば、
・株式
・債券
・リート(不動産投資信託)
・コモディティ(商品)
などに効率的に、そして低コスト分散投資することが可能です。

多様な資産に分散投資が可能であるため、長期の資産運用を行う対象
として魅力が高いと考えられます。
市場に上場しているので流動性が高く、市場規模も年々拡大を続けており、
今後も拡大が予想されているとしています。
ということで、THEOでは、ETFの種類が多い米国
中心とした上場市場からETFを選別して投資をすることになります。

3. スマートベータ

スマートベータとは、
市場の動きに連動して得られるリターン
マーケットリターン連動部分のリスクプレミアム
だけではなく、
サイズ(小型)やバリュー(割安)といったその他の要因がもたらす
リスクプレミアム
も獲得しようとする運用手法です、とWhitePaperでは説明されています。

スマートベータ」のカッチリした定義が無いようですが、
みずほリサーチ&テクノロジーズhttps://www.mizuho-ir.co.jp/publication/report/2020/fe36.html
に詳しい説明と例が紹介されています。
最近は、投資信託においてスマートベータを謳うものが少なくない
ので、詳しく知っておいて損はないと思います。

スマートベータについて、WhitePaperで述べられている
ものの一部を紹介します。
・時価総額加重型ではないインデックス
・システマティックなルールで作られたもので、
市場インデックスをアウトパフォームしようとするインデックス

いずれにせよ、機関投資家の運用に採用されているものです。
日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)採用しているう
ようです。

4. 再投資による複利効果

「複利」って本来は預貯金のように元本保証の場合の利子に
ついての話だと認識していたのですが、そうでもないようですね。

という個人的感想は置いておいて、複利効果について確認しましょう。

再投資とは、運用中に得た利益(たとえば配当金など)を再度投資して
運用資産に組み入れることで、複利効果を狙うという投資方法です、
とWhitePaperにて定義しています。

「有名なマンハッタン島のたとえをご存知でしょうか?」
ということでWhitePaperでは話が進むのですが、個人的には
いまいちピンと来ていません(笑)
単純に、例え小さな金額でも、投資することで得た利子なり配当を
再投資することで、超長期で考えると莫大な金額になるよ、
という話が紹介されています。

ただし、分散投資を行いつつ再投資をするには、得た利回りを
適切な配分で再投資しなくてはなりません、としています。
だからTHEOでは、
・アルゴリズムがユーザーひとりひとりの資産運用状況を把握する
・配当金が発生した場合には、適切な配分で再投資する
としていると謳っています。
ありがたいですね。

5. ポートフォリオ管理における機能的アプローチ

資産運用サービスの伝統的な分類と異なり、投資家が何を求めているのか
という主体的な観点から資産運用を考えること、すなわち、資産運用
機能的視点が関心を集めているのだそうです。

資産は、属性運用手法ではなく運用の目的によって分類され、
自分が達成したい目的に応じてポートフォリオ構築するのです、
としています。
なるほど、そうですね。
ポートフォリオの話が雑誌やWEBサイトで紹介される場合に、
株式や債券、または国内か海外か、というような属性の話が
ほとんどですが、そうではなくて運用目的によって分類
するという話なんですね。

として挙げられている米国最大級年金基金CalPERS
(カルパース:アメリカ合衆国カリフォルニア州の公務員の公的年金基金)
では、運用目的を以下の5つのカテゴリーに分けています。
・グロース
・インカム
・実物資産
・流動性
・インフレーション

THEOにおいては、以下のように3つの機能に分けられています。
・グロース
・インカム
・インフレーションヘッジ

3つの各機能について見ていきましょう。

グロース:長期的に高いリターンを獲得することを目標とする。
世界の様々な株式ETFを中心に投資する。

インカム:リスクを低く抑えつつ安定的にリターンを得ることを目標とする。
世界の様々な債券ETFを中心に投資する。

インフレーションヘッジ国内物価への影響が大きい日本の輸入物価指数
対してより高いパフォーマンスを達成すること、および世界の株式に対する
相関を低くすることを目標とする。
コモディティ、不動産、物価連動債など、実物資産インフレーション
追随する資産のETFに投資する。

これら3つの機能ポートフォリオを組み合わせることで、ユーザーが達成したい
目的のための運用を行うことが可能になるとしています。

6. 米ドル建て運用

THEOでは、日本円を米ドルに為替交換して海外のETFを買い付けています。
よって、日本円/米ドルの為替レートに影響を受けることになります。

THEOでは、世界の国・地域を投資対象とする ETFを購入することで、
数十カ国の国・地域への分散投資しており、原資産はそれぞれの
国・地域の通貨をベースとしているため、本質的な意味での
通貨分散は実現できています、と謳っています。

話を2つに分けて考えたいですね。

ETFを米ドルで購入している:日本円/米ドルの為替レートに影響を受ける
原資産は各国の通貨をベースとしている:通貨分散は実現できている

口座へは日本円で入金しており、ETFは米ドルで購入するので
日本円を米ドルに交換する必要があります。
入金した日本円でETFを購入する:日本円を米ドルへ交換
スクスクと育った資産を出金する:米ドルを日本円へ交換

ETFを購入する時点での日本円を米ドルへ交換するというのは
タイミングを見計らうことができませんね。
が、スクスク(笑)育った資産を出金する時の為替レート
にはケアしたいと希望していますが、実際には困難ですね。

まあ、数回に分けて出金するのでしょうけど、
出金する時の為替レートと日本円を米ドルに交換した
時の為替レートとの差が注目点です。

で、積み立て無しで初回入金した資金だけで運用した場合に、
運用開始時と出金時とで日本円/米ドルの為替レートが
大きく動いていると、実質的な資産の育ち具合(利益の大きさ)
に為替レートの差が大きく影響します。

一方で、初回入金額が(相対的に)小さく、積み立てしている
場合には、為替レートの動きに対する影響が相対的に
小さいと考えられますよね。
積み立てする毎に日本円を米ドルに交換しており、その時々の
為替レートにて交換されることになるので、
積み立てなしで運用している場合に比べると、相対的に
為替レートの影響が小さいと考えることができます。

当サイトで紹介している積み立て方法は、為替レート変動の
影響が小さいパターンと考えられます。
THEO+docomoは違いますが、他の2つは
初回入金:1万円
毎月の積み立て資金:1万円
というパターンで運用しています。
初回入金と積立額が同じなので為替レートの影響を相対的に
抑える入金パターンだと考えています。

で、WhitePaperでは「為替レートの影響を受けます」という
ことだけで軽く流されているような印象を受けますが、
入金パターンによっては文字通り大きく影響を受けますね。

個人的には、投資信託において為替ヘッジの有無を選択できる
場合においてはヘッジ無しを選択します。
投資信託は基本的に積み立てにて購入しているので、
上記の考え方で為替ヘッジによるコストを払うまでも無い
ということで。
(日米金利差が大きくは無い時期については為替ヘッジの
コストが相対的に小さく済むという話ではありますが、
今後は金利差が大きくなるであろうと判断するならば、
ヘッジコストが上昇するという想定をすることになります)

WhitePaperにて「本質的な意味での通貨分散は実現できています。
と述べられています。
いずれにせよ、世界に分散して投資することで購入しているETFの原資産
世界に分散していますね。

Ⅱ.運用モデル

ここでは、
・THEOが採用している3つの機能ポートフォリオ
・THEO AIアシストの目的とモデルの概要
が説明されています。

1. グロース・ポートフォリオ

グロース・ポートフォリオの目的は、
長期的に世界の株式市場の成長と同程度の高いリターンを得ること
としています。

株式投資において、グロースバリューという分け方をする場合に、
グロースは成長株ということになりますが、それとは意味が
少し違うようですね、上記からすると。

投資先は、株式で、様々な国へ分散させています。

目的世界の株式市場と同程度のリターンとしているので、
単純に世界の株式へ分散して投資する、という考え方ですね。

として、1926-2013年米国証券市場長期リターンを見ると、
大型株式が10.1%社債が6.0%長期国債が5.5%であることが
示されています。
株式はリターンが大きいものの、債券に比べて価格の変動性(ボラティリティ)
が大きくリスクが高いとしています。
リーマンショックなどの経験を通じて、既存のアプローチによって
大きな損失抱えかねないことが理解されるようになったとしています。

そこで、グロース・ポートフォリオは、
リーマン・ショック以降再度注目された最小分散ポートフォリオを基本とし、
調整を加えて運用されてる、とのことです。

高いリターンを得ることを目的とするものの、個別企業の業績などによって
株式の将来のリターン推定するということは事実上困難なので、
いわゆる期待リターンは投資対象のウェイト計算に用いないそうです。

一方で、リスクを最小化する最適化手法が効果的であることは
実証されているとしています。

そのため、グロース・ポートフォリオでは、ボラティリティ(値動きのブレ)の
最小化を基本的な最適化手法として用いているとのこと。

株式という相対的に大きな利益を見込めるアセットに投資することを
前提に、リスクを最小化する、つまりはボラティリティを
最小化するように投資する、ということのようです。

株式ETFを購入するという枠の中で、ある一定の条件下最適化により
取り除くことができるリスクを限界まで削ぎ落としたものになるのだ
そうです。

また、グロース・ポートフォリオでは、この方法で構築した資産配分から、
・割安か割高か(バリュー)
・上昇・下落基調にあるかどうか(モメンタム)
を判断する指標を用いて、より戦術的資産配分を行っているのだそうです。
ここを詳しく知りたいのですが、あっさりと終わってしまいました・・・。
これの巧拙で運用成績に影響するようにも見えるのですが、
影響しない程度に調整しているかもしれませんね・・・、リスク低減で。

取引履歴から雰囲気だけでも掴みたいところですが、そもそも
取引履歴を見ることができないので、敷居が高いのが残念です。
やはり、THEOのWEBは見やすいデザインだとは思うのですが、
表示してくれる情報が少ないというのが非常に残念です。
まあ、この情報開示量の少なさは、ロボアド全般に言えると
思います。
見易さも大事ではありますが、そもそも参照できないというのでは
話になりませんから。

2. インカム・ポートフォリオ

インカム・ポートフォリオ目的は、
相対的に安定的かつ着実にリターンを得る
ことです。

投資先は、債券ETFであり、ソブリン債投資適格社債モーゲージ債
などを中心とし、ハイイールド社債新興国債券などにも小さな
配分で投資しているようです。

債券の投資リターンは、その債券の直近利回りと大きく関連しており、
大まかに予測することができるとしています。
まあ、債券価格と逆方向に債券利回りが動くという関係がありますが、
一度債券を購入し、それを償還まで保有していれば利回り分の利益となる
という部分を言うならその通りなのですかね。

インカム・ポートフォリオ最適化は、
条件付きバリューアットリスク(CVaR)に対する平均的な債券利回りを、
ある一定のデュレーション制約下最大化することによって行います。」
としています。

「はいぃ??」
と理解不能です。
まあ、グロース・ポートフォリオと同じような(流れの)考え方かな、という
想像はつきますが。

で、まずは「バリューアットリスク」をぐぐってみると、
予想最大損失額」であり、VaRという表記です。
ニュートン・コンサルティングのWEBによれば、
今現在持っている資産を、今後も一定期間保有(保有期間)し続けたとして、
株価や金利などの変動(リスクファクター)にさらされることで、
どれくらい損失を被る可能性があるか(信頼水準)を、過去のデータを基に
統計的に計測する手法です。」
とのこと。

だいぶ理解しやすくなった気がします。
ざくっと言えば、
「一定期間に一定確率の範囲で起こりうる最大損失」
となるようです。

CVaR(Conditional Value at Risk)はVaR超過する損失額
期待値を計算したものだそうです。
つまり、CVaRはVaRを下回ることが無いということになります。
CVaRの方がより合理的にも思えるのですが、後からでてきたもののようです。

デュレーションには2つの意味があります。
・債券投資における元本の平均回収期間
・金利変動による債券価格の感応度を示す指標としての意味

グロース・ポートフォリオと比べると、だいぶ敷居が高いことが
書かれていますが、このへんで次に行きます。
図を追加するともう少し分かりやすくなると思うので、
後日編集します)

3. インフレーションヘッジ・ポートフォリオ

インフレーションヘッジ・ポートフォリオ目標は、
輸入物価指数に連動しつつ、さらにこれを上回ることのようです。

世界の株式との相関を下げ大きなイベントが起きた時の
リスクを低減させる働きもあるとしています。

投資するのは、参考指数である輸入物価指数直接影響する
考えられる資産クラスのほか、原油工業用金属貴金属
不動産米国短期国債物価連動債などのETFとなります。

世界実物資産価格連動するよう、コモディティ指数
不動産指数を用いて重回帰分析を行い、これらのETFに
対する配分比率を決定するのだそうです。
なお、重回帰分析の更新は、そのコスト効用を考慮して
四半期毎に行われるのだそうです。

さらには、貴金属インフレ連動債などのETFを用いて
世界の株式との相関(共分散)を最小化しているとのこと。
流動性が低いETFは、ウェイトの上限を低く設定するなどして
流動性に乏しい資産を保有しすぎないようにしているとのことです。
配慮が行き届いていますね。

4. THEO AIアシスト

はい、個人的に興味津々の「THEO AIアシスト」です。
玉石混淆のAIです。
THEOはどちらでしょうかね。

THEO AIアシストとは、
投資対象の各銘柄もしくは資産クラス一定期間後
閾値を超えて下落するかどうかを、
Thomson Reuters MarketPsych Indices (TRMI)
市場データをインプットとしてAIが判断する
という機能です。

トムソン・ロイターは、紆余曲折あったようで、
社名もRefinitiv(リフィニティブ)になっていますね。
MarketPsych Indicesの詳細については、また機会があれば
理解ができた範囲でご紹介します。

で、AIが下落する!!と判断した場合にどう対処するのかが
気になりますよね。

下落すると判断した場合、
ポートフォリオの最適化条件をより保守的にすることで、
ポートフォリオ下方リスクを抑制することが期待されます。
THEO AIアシストを実装した目的は、下方リスク抑制することによる
運用モデルの中長期的なパフォーマンス向上です。
(リスク抑制も重要ですが、それによって市場が再び上昇再開
した時に本来よりパフォーマンスが低下していないということも
重要だと個人的には考えています。)

まあ、かなり漠然とした表現ですが、目的対応内容は分かります。
が、もっと詳細な内容効果を知りたくなりますね。
注目されるであろう、そして自ら謳っている機能を紹介して
運用に誘うには、やはり実例を示すことが求められると思う
のですが、どうなんでしょうね。

過去の相場について、単純にバックテストした結果ですという
示し方はできると思うんですけどね。
もしも、AIに入力するデータが足りないとかいうことが
あるなら、こういうデータが当時のものが無いので、
仮想データを入力しました的なもので良いと思うんですよね。
少なくとも、機能を開発して確認するには、検証をしている
はずで、こういう状況ではこれくらいの効果があるという
判定をしているはずですから。

WhitePaperでは、AIアシストについての紹介が続いているのですが、
漠然とした概念的なものばかりが続くので、
「次っ!!」
へ行きます(笑)。

ちなみに・・・。
NASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)
というNASDAQ100インデックスに単純に連動するものより
リスクをとっている投資信託があるのですが、
マルチアイというリスク低減を狙った機能があるのですが、
バックテストにおけるドローダウン抑制効果
と題して別資料として提示するくらい詳細に説明されています。

まあ、こういったことをあまりにも明確に提示してしまうと
色々と面倒なことになってしまう・・・ということを
懸念しているのかもしれないな・・・と思ったりもしますが、
それでも、やっぱり知りたいですねぇ。

Ⅲ.運用方針

ここでは、実際にどのように資産が運用されているのか
説明されています。

1. ポートフォリオ診断

THEOでは、ユーザーが資産運用にどのような目的
持っているのかを診断するために、スマートフォンや
PCを通じていくつかの質問を投げかけます。
その回答結果に基づき、ユーザーに最適と考えられる
運用方針提案します。

ロボアドに問われたことに対して回答することで
ポートフォリオを提案されるという流れは、
他のロボアドでも同様ですね。
ただし、診断方法THEO独自の理論に基づいていると
謳われています。

これまでの伝統的な資産運用では、
リスク(価格変動によるリターンの振れ幅
期待リターン(将来平均的にどのくらいの利益を生み出すか)
から
ポートフォリオ(どの資産をどの割合で保有するか)
を決定するのが一般的でした。

THEOの場合は、既に紹介したように3つの機能ポートフォリオ
用意しており、ユーザーの資産運用に対する目的に沿って
これらを組み合わせ最適なポートフォリオを作るということを
目指している、としています。

なので、リスクとリターンのみに着目した定量的伝統的手法
必ずしもなじまない、とのこと。
このような複数の目的条件下意思決定をするために、
階層分析法(AHP: Analytical Hierarchy Process)
という分析手法を用います。

はい、新たに用語が出てきましたね、階層分析法
ググってみると、割と分かりやすい解説をしてくれているページを
発見したので紹介しておきます。
https://logics-of-blue.com/ahp-concept-and-implementation-by-python/

ここまでお読みいただいているのは、どちらかというと
既に運用を開始しているか口座開設は済ませているという
方が多いかもしれませんね。
その場合は、どんな質問をTHEOにされたのかを思い出しながら
お読みいただければと思います。
管理人は、結構忘れていますが(笑)。

1. 年齢
若いほど資産運用期間が長くなるので、リスクを取って
長期的に高い収益を目指すことができます。

まあ、資産運用期間が長い方がリスク取れるというのは
そうなんでしょうけど、運用期間に影響するのは
年齢だけでなく、その人のライフプランがどうなっている
かという部分に依ると思うのですが・・・。
どう思いますか?

やはり、5つの質問に答えるだけでポートフォリオを
提案しますというお手軽さをアピールするのは
マーケティング上などで良いのかもしれませんが、
やはりもっと踏み込んだ質問を「希望者には
することで更に精度よくユーザーに寄り添った
ポートフォリオになると思うんですよね。

他のロボアドもそうなんですけど、その人の中で
ロボアドがどの程度のリスクを負っても良いのかという
のを真剣に眉間にシワを寄せて考えるという
ロボットの姿がイメージができない。
(当たり前ですけどね、ロボットなんで)

2. 金融資産額
金融資産が多いほど、インフレーションから金融資産の
実質的な価値を保全するニーズが高まります、としています。
「ホントか??」
と個人的には思ってしまします、金融資産の中身を
考えずに「」だけですもんね、判断材料は。

実質的な価値を保全するため、実物資産などを中心とした
インフレーションヘッジ・ポートフォリオを用意してくれて
いるようです。

3. 就業状況
就業している場合、損失が出ても定期的な収入埋め合わせ
ことができることから、退職している場合よりも高いリスクを
取ることができます、としてます。

改めて質問内容を確認してみたのですが、就業状況が質問
項目に見当たりません。
・年齢
・現在の年収
・現在の金融資産額
・THEOへの初回投資金額
・THEOに毎月積み立てる金額

年収を聞かれて回答しているから、年収があれば
就業しているという判断なのでしょうけど、
年収が不安定な場合への配慮などは不要なのかな?
という懸念があります。

これらの質問をもとに階層分析法(AHP)の手法を用いて
ユーザーにとってどの目的がどれだけ重要なのかを
推定し、3つの機能ポートフォリオのウェイトに変換して
いるようです。

このへんの補足をWhitePaperでは記述されています。
詳しく理解するための材料の一つとしたい方は
WhitePaperをご覧いただければと思います。

2. 投資ユニバースに入れるETFの選定

THEOでは主に米国上場されているETFのうち、THEOが設定する
投資要件に合致する銘柄を選別して、投資ユニバース
組み入れているそうです。

東海東京証券のWEBによれば、投資ユニバースとは
「一定の目的に対して運用していくために選んだ投資商品
の集合体」
であると説明されています。

(1) 3つの機能ポートフォリオへの振り分け
最初に、6,000種類以上あるETFのうち、インデックス型(ベンチマークと
呼ばれるインデックスに連動するような運用を行なっている
ETFの銘柄が選別されます。

次にそれらを3つある機能ポートフォリオ割り振ります
さらに、機能ポートフォリオごとに、地域セクターといった
細かい区分(サブカテゴリー)を設定して、それぞれに適切と
考えられるETF銘柄を選別します。

(2) 投資要件に合致したETFの選別
ETFを機能ポートフォリオサブカテゴリーごとに振り分けても、
流動性が低く売買時に高いコストがかかるETFが存在します。
同じ投資テーマで設定されたETFが複数存在したりする
ことも少なくありません。
例えば、同じサブカテゴリーにVanguardとiSharesの
ETFがある(例えば、同じインデックスに連動する
ことを目指したETFが複数の運用会社で存在する)ように
複数の運用会社が上場している場合があります。
S&P500のようなメジャーなインデックスに連動する
ことを目指すETFは、特にその数が多いですね。

THEOでは、ETFが投資対象として適した銘柄かどうかを
選別するために投資要件を設定しており、合致している
かを精査しています。
基本的な投資要件の内容は以下のとおりです。
(ふるいにかけるということですね。WealthNaviでも
説明されていましたね。)

① ETFの資産規模
投資するETFの資産規模下限を定めて、THEOが
当該ETFの取引市場で大きなポジションを取りすぎない
ようにする。

これは、THEOがETFを購入する、売却するという行為に
よってETFの売買レート(価格)大きな影響を与えることを
回避するという意図ですね。
買おうとすると価格が上がる、売ろうとすると価格が下がる
というのでは困るので。

資産規模については、ETFは上場銘柄であり、それぞれの時価総額
であるとみなすことができるとしています。

② ETFの流動性
投資するETFの流動性の下限を定めて、当該ETFを売買する際に
コストがかかり過ぎないようにする。

上記①と同じことで、THEOが売買しようとする時に不利になったり
そもそも売買できないということがないように、ということですね。

流動性、つまりは他の市場参加者による売買量が少ないと、
THEOが売買する時に不利になるということです。
①、②の下限の数値なりその設定の計算式なりが示されていないのが
不思議ですね。

③ 経費率
ETFの運用にかかるコスト(ETF経費率)ETF運用会社によって
それぞれ開示され、適宜改定・更新される。
そのコスト(ETF経費率)が比較的低い銘柄を選定する。

一般的な話になりますが、インデックスに連動することを
目指した運用をするファンドについてはシビアな目を向けられますね。
投資信託において、例えばS&P500に連動することを目指したもの
については、コストが強く注目されています。

個人的見解としては、インデックスに連動するもの同士を比較
検討する場合にはそれで良いと考えます。
が、アクティブファンドについては、もちろんコストは重要で
運用成績に大きく影響するものの、コスト込みで運用成績を
考える方が良いという考え方を現時点ではしています。

つまりはコストに見合う成績を出す投資信託なのか?という視点と
判断基準をとる、ということです。
とは言え、コストが高いものは厳しい目で観る必要があるものが
多いです。

特に、銀行証券会社窓口で勧められるものは特に厳しい目で
第三者の意見も参照しつつ慎重に慎重に慎重に(笑)判断すべきと
考えます。
投資信託の場合に、購入時手数料がかかるものというのも、
今のご時世を考えると、これまた慎重さを求められるという
考え方です。

④ 運用期間の長さ
当該ETFが短期間の運用にとどまらず、一定期間安定的に
その投資テーマであるインデックスに即した運用をしている
ものに限る。

一定の運用期間を経過しているというのも重要ですが、
将来的にどうなのか?という判断も必要だとは思います。

少々小難しい話になりますが、しっかり運用について考えたい、
判断したいという場合には必要な話が続きます。

ETFには、ETFの運用会社が設定している運用報酬や記録管理、
税金、法律・監査など ETFを運用するための諸費用
(一般的に年率で表示され、ETF経費率という)が発生しています。

ETFのネットアセットバリュー(NAV)は、
ETFの原資産総額(もし負債があればこれを差し引く)
 ÷ ETFの口数
で示されます。

投資信託(日毎)と異なり、取引時間中毎15秒で更新される
そうです。
15秒毎というのは、初めて知りました。

で、このネットアセットバリュー(NAV)は、ETF経費率
応じて目減りしています。

ETFは株式市場で取引される金融商品なので、ETFを購入したり
売却したりする時の価格は、NAVではなく株式市場値付けされる
価格になります。
が、市場価格はNAVを反映して値付けされるため、結果的には
ユーザーがETF経費率を間接的に負担するとも言えます、
と説明されています。
別枠で経費として支出することは無いけれども、
売買価格が結果的にETFの経費率が考慮されたものになっているので
何も気にしないとしても支出しているということですね。

個人的に意外に思った記述があったので、それを紹介しておきます。
適切なETFが無い場合の対応についてです。
THEOが設定した要件に充足するETFが無い場合に、要件充足に近い
ETFを採用することもある、という話です。
どの程度充足しない状態なのかということも考慮されるのかもしれませんし、
要件に充足しないという状態に対する運用結果への影響度合いも
考慮されるのかもしれませんが、「そういうものなんだ・・・」
という感想を持ちました。
可能性だけでなく、実際の所そのようなことが発生したのかも
知りたいですね。

ただし、全体の投資ユニバースそのETFに配分できる
ウェイトの上限制限されるということです。
通常よりも上限を低く抑えられるという理解で良いのでしょうかね。

そして、定期的米国上場の全てのETFのうち、
日本国内の証券会社が取り扱い可能な銘柄全てについて見直す
・これまでの投資ユニバースで捕捉していなかった特徴のETFがあるか
・投資ユニバースに組み入れているETFより経費率が低いもので、
最近投資要件を具備するに至った銘柄などがないか
というのを精査しているとのことです。

こういうことを、定期的に、少なくとも毎年という周期で確認
しているとのことです。
状況は変化していくので、それに対応してくれているということ
になるので、安心ですね。

3. 売買の執行

売買の執行について、
(1) ポートフォリオの組成
(2) ETF発注量の計算アルゴリズム
(3) 取引の執行
ということで述べられています。

(1) ポートフォリオの組成
自分の口座に入金すると、機能ポートフォリオの組み合わせに従って、
自動でETFを購入してくれます。

管理人の口座で言えば、
・2021年5月31日(月):入金
同日にメールにて、クイック入金を受け付けたという連絡がありました。
・2021年6月2日(水):運用開始
「資産運用を開始しました」ということでメールがありました。
という経緯です。

ちなみに、WEB上運用履歴を振り返ろうとすると、
残念ながら、それに該当するメニューが見当たりません。
入出金履歴を閲覧することは可能で、現在の保有銘柄についての保有量や
含み損益を確認することも可能ですし、口座の資産額に履歴も振り返る
こともできます。

しかし、売買履歴を確認する方法は不明です。
メニューとして存在していないように見えます。
このへんは、個人的には強い気持ち悪さが残りますね。

ETFの購入について、その概略を紹介してくれています。
ユーザーから入金のあった金銭(円)を、Interactive Brokers LLC(IB証券)に送金 。
IB証券に発注して金銭(円)を米ドルに交換する 。
(同時に)IB証券にETFの買い注文を発注する 。

Interactive Brokers LLC米国法人ですが、
インタラクティブ・ブローカーズ証券は、その子会社
日本の証券会社ということです。
金融商品取引業者として関東財務局に登録されています。

数年前に、とある人の勧めで取引に使おうとしたのですが、
口座開設から取引ツールまで英語での対応が必要で、
口座開設にて確認を要する書面が全て英語で日本語での
補足が無くて苦慮したという記憶があります。
それでも開設は完了させ取引準備を進めたものの、
日本の証券会社で取引するのとは全く異なる
全てのことに馴染むことができなそう、という判断を下し、
取引に使う前に撤退したという経緯があります。
まあ、その「とある人」からの話が途絶えたということが
大きな理由とも言えますが。

THEOの場合、ドル建てでの取引ということを謳っているが、
日本の証券会社が扱うETFということがWhitePaperに記載
されていることから日本の証券会社を経由した取引を
するのだな、という想定ができたのですが、実際に
取引に使うのが
インタラクティブ・ブローカーズ証券
ということのようです。

なお、口座への入金日本・米国双方の金融期間の営業日
であれば、その日上記①~③を実行する
とのことです。

また、通常であれば同じ日に多数のユーザーからの入金
あり、THEOはユーザーの売買取引を一括発注し、効率的
取引執行をしている、と謳っています。
まあ、ユーザー単位で言うと一口以下での売買も含むので、、
そうしないと非効率ということなのでしょうね。
一口以下の売買をどのように処理しているのかが気になる
ところですね。
THEOでそういう場合に対応するために保有しているもので
処理しているのでしょうか??
それか、手数料を支払って証券会社に何かしらの処理を
してもらうのでしょうかね??。

(2) ETF発注量の計算アルゴリズム
自社開発のアルゴリズムを用いてETFの発注量
計算しています」
と謳っているので、何かしら特徴を持った発注量計算
アルゴリズムなのでしょう。

階層分析法AHP: Analytical Hierarchy Process)
に基づき(III. 運用方針の1. ポートフォリオ診断にて
出てきましたね)推奨された目標ポートフォリオ
と、
運用アルゴリズムによって判断される各機能
ポートフォリオ内でのウェイトにより計算された、
ユーザーごとに異なるETFの目標ウェイト
と、
取引時点でのETFの市場価格
により取引口数が決定される、とのことです。

この文言からは、自社開発したと謳うべき特徴となりそうな
部分が見出だせないのですが、理解不足なんでしょうかね。
せっかくなので、そういう部分をしっかりと謳い、
詳細を紹介して欲しいですよね。

ここに来て、THEOのWhitePaperにて出てくる用語が
イマイチ混乱してきました。
いきなり目標ポートフォリオという単語が出てきましたが、
これは3つの機能ポートフォリオの集合体として
扱えば良いのかな?

なお、「補足 計算アルゴリズムの詳細」ということで
数式の紹介を含めて述べられています。
全体の流れは理解できる内容だという認識なのですが、
部分的に疑問が残る言い回しがあったりするので、、、
紹介するのは控えておきます。
気になる方は、是非ともTHEOのWhitePaperを確認してみて
下さいね。

(3) 取引の執行
取引はTHEOを通して米国証券会社に取り次がれます
インタラクティブ・ブローカーズ証券に取り次がれるという
ことですね。
米国証券会社への手数料はTHEOが負担するとのことです。
(文脈からすると、インタラクティブ・ブローカーズ証券が
徴収する手数料ということであると認識しています)
THEOはETFの委託売買取次ぎを行うが、その手数料を
取らないとのことです。
といううことで、
ETFの売買についての手数料はかからない
ということになりますね。
ユーザーがTHEOへ支払うのは、
預かり資産額の1.10%(税込・年率)の運用報酬
だけということになります。

よって、リバランスなどでETFの売買が必要になった場合
についても、
売買手数料は不要
ということです。
あくまでも一定の運用報酬のみ支払うということです。

このへん、もう少し強調しておいたほうが良いような
気がしますね。
他のロボアドでも同様に言えることだと思いますが。

ロボアド運用(の開始可否判断)でネックになっている
と思われる部分の大きなウェイトを占めるであろう手数料
について、正しいというか現実の姿を知ってもらったうえで
判断してもらうというのが必要ですね。

管理人自身も、必要な手数料は一定の運用報酬だけという
認識があったものの、リバランスで売買が必要となる
という場合でも売買手数料不要というのを明確に認識
していたかというとしていなかったと思います。
通常のETFにおける売買手数料というのは大きな金額では無い
というのはありますが、そういう手数料もコミコミだとうのは
知らしめるべきだと思っています。

4. ポートフォリオの調整

前述(Ⅲ.運用方針)のとおり、ユーザーのプロファイリング
から
・機能ポートフォリオの目標ウェイト
・各機能ポートフォリオ内でのETFの相対ウェイトからユーザー毎の
各ETFの目標ウェイト

が決定されるとのことです。

ユーザーのポートフォリオ最適な状態に保つために
・定期的なポートフォリオのウェイト調整
・機能ポートフォリオ内のETFの入れ替え

を実行している、としています。

上記はほとんどWhitePaperをそのまま書いているのですが、
個人的にどうもスッキリしない内容です。
なので、もう少し伝わりやすくしよう、という意図での変更は
していません。
(間違った変更をしないように、ということで)

THEOにおける機能ポートフォリオ
・グロース
・インカム
・インフレーションヘッジ

3つの機能の組み合わせです。

WhitePaper内での記述が見当たらないように思うのが、
機能ポートフォリオ内での各銘柄の配分の仕方についてです。
3つの機能ポートフォリオというのをTHEOの運用における
に据えているのだとすると、その機能ポートフォリオ内
での各銘柄の配分(WhitePaperではウェイトとしている)
をどのようにしているのかについてもWhitePaper内で述べて
欲しいと考えています。
何かしらの背景があって敢えて触れていないのかな?
と思うくらい不思議に思っています。

5. 追加入金・一部出金

ユーザーから追加入金出金の依頼があった際、
その時点での各ETFの目標ウェイトとユーザーの
現在の保有ウェイトを比較し、目標ウェイトに
達していない銘柄を購入し(追加入金の場合)、
目標ウェイトを上回っている銘柄を売却します
(一部出金の場合)。

これにより、ポートフォリオをより最適な状態にする、
というリバランスと同様の効果を得ることができます。

WhitePaperでは明示されていませんが、通常の積み立て
においても同様にリバランス効果があると言えるものと
考えます。
その効果は、毎月の積み立て額保有資産との割合に依る
ものとなります。
また、毎月ということで、資産の一部を売却するほど
リバランスすべき幅が大きくならない状況が多いのでは
ないかと想定できますね。

6. 税金最適化

この税金最適化という機能も自動で実行してくれることが
ありがたいです。
ただ、できれば他の口座での損益も考慮した処理をしてくれると
さらに嬉しいですね。

他の口座での損益状況はTHEOでは認識できないので、、
ユーザーが損益通算して欲しい口座の損益を入力する
ということになります。
または、他の証券口座も提携しているフィンテックサービス
から情報を得てTHEOが損益通算する額を算出するというのも
システム上の話だけで言えば簡単ですね。
もちろん、それをサービスとして展開するのは簡単では
ないでしょうけど。
WealthNaviとかONCOMPASSとか他のロボアドでも良いので
検討して欲しいですね。

また、株式の口座であれば良いのでしょうから、ロボアドでは
ない口座でも良さそうですがどうでしょう。
そう考えると、通常の株式取引口座同士で損益通算に
必要は情報だけをやりとりできれば、自分で取引
している口座でも便利ですよね。
自分で計算しなくても済むし。

とは言え、特定口座の場合は口座毎で利益が出た
時点で利益から税金分が控除された金額だけが
口座へ追加されるんですよね。
ということは、一般口座だけが損益情報の
共有にてメリットがあるということになりますかね。

さて、WhitePaperで述べられている内容について観ていきましょう。

ETFの売却により利益が発生した場合、その利益(譲渡益)に対して
課税されます。
特定口座・源泉徴収あり」を選択している場合、ETFの売却を
行う都度その年の譲渡益と譲渡損が通算され税金が源泉徴収
または還付されます。

ETFからの分配金受け取った場合も課税対象となります。
特定口座・源泉徴収あり」を選択している場合、売却における
損益を年間通算し、損失が出ていれば分配金は翌年初譲渡損
通算され税金が還付されます。
翌年第一営業日に還付されるようです。

特定口座・源泉徴収あり」を選択しているユーザーに対し、
上記の税金効率よく支払うように税金最適化のための取引
行います(THEO Tax Optimizer)
自動でやってくれるのがありがたいですね。

ただし、条件が設定されています。
・税効果が2,000円以上ある
・±5%を超える未実現損益を持つETFを保有している

これら条件を満たすことが条件です。
そして、市場状況や保有ETFの状況などによっては取引が行われない
こともある、とされています。

ただし、気になるのが、
税金最適化」によってコストは発生していないのか?
という点です。
税金最適化というのはありがたいけど、コストが発生している
となると、それも気になりますよね。
これについて述べている部分が見つからないので、要確認項目
としておきます。

では、もう少し詳しく観ていきましょう。

(1) 四半期毎における最適化
四半期ごと、つまりは3,6,9,12月の下旬に実行される内容です。
そして注目は、
譲渡益が発生して課税された
という場合が対象です。

そして、
保有銘柄の中に含み損がでている銘柄がある
という場合が条件です。

上記が成立している場合に、
・含み損がある銘柄を売却する
・似た特性を持つ銘柄(代替銘柄)を購入する

ということで譲渡益と相殺させます。

そして、この取引によって還付された税金翌営業日の取引から
ETF購入に利用されるとのことです。

ここで気になるのが、
似た特性を持つ銘柄(代替銘柄)を購入する
という部分です。

「えっ!!同じ銘柄ぢゃないのぉぉぉ??」
と気になりますよね?(笑)

なぜ素直に同じ銘柄を購入しないのでしょうか??
「倍返しじゃっ!!」
と意気込むことは無いので、単純に売却して買い直すだけの話
ではないのかという疑問が残ります。
税金最適化のための取引を堂々と実行すると、どこからか
横槍が入るとかあるんですかね??
同じ銘柄を同じ市場で同じタイミングで売買すると
税効果が認められないという話がWhitePaper以外で見つかった
ので、後述してます。

ちなみに、WealthNaviでは「同数量の売買を行う」とだけWhitePaperにて
記載されています。
これも後述している部分で紹介しているWEBページに
記載があったのですが、WealthNaviでは市場で売買するのではなく
店頭での取引としているようです。
同じ銘柄、同じ数量、同じ価格」ということなので、
この部分だけで考えると理想と言えるのではないでしょうか。
同じ価格での売買ということであれば、売買することでの
余計なコストは発生していないということでしょうから。
WealthNaviではDeTAX機能に関連した特許も取得している
ということらしいので、ここをWhitePaperでも誇らしげに
語って欲しいですよね。
WealthNaviWhitePaperでは特許について触れられていません)
他のロボアドでも同じような機能を実装している場合というのが
多いかと思いますが、こういった具体的な比較をすると
細かい部分で違いがあるので、そこをしっかりと謳って欲しい
です。

(2) 年末における最適化
12月の最適化については、上記の内容と少し異なります。
分配金についても譲渡益に加算して通算します。

なお、分配金との通算に関しては、翌年第一営業日に税金が還付される
ので、翌年の取引からETF購入に利用されるとのことです。
この部分、個人的には認識していなかったので、新鮮に
感じました。

譲渡益ではなく、譲渡損がある場合には、翌年以降に課税対象となる
額の圧縮というのも実行してくれるそうです。
保有銘柄の中に含み益の銘柄がある場合に限られますが、
その銘柄を売却して代替銘柄を購入することで含み益を実現
(譲渡益発生)させることで購入単価の引き上げを図ります。

この最適化によって、
その年における取引に対する税金を支払うことなく翌年以降に
発生する譲渡益を圧縮させます。
としています。

この「その年における取引」というのは最適化にまつわる取引の
ことを指しているのでしょうかね。
最適化による譲渡益
既に発生していた譲渡損 + 分配金
下回るなら損益通算で税金の支払いはありません
そして購入単価の引き上げを実現していることになります。
購入単価の引き上げで翌年以降に発生する譲渡益を圧縮させる
ことができています。

このように、12月については、
分配金
譲渡損
含み益
についても考慮した最適化が実行されます。

これを自動で実行してくれるというのは、本当にありがたいです。
そして、それに余計なコストがかかっていないことを願うばかりです。

売却した銘柄を買い直すというのでは無く、代替銘柄を購入する
というのが気になりますね、やっぱり。
同じ銘柄の買い直しというのでは駄目なんですかね。
後にそうである理由が分かったので、後述してます

(3) 代替銘柄を含むポートフォリオ管理
リバランス配分調整などによって各銘柄を売買する場合に
ついての話です。

元の銘柄と代替銘柄を合わせた実保有額が目標額を上回るときは
代替銘柄から売却します。

逆に保有額が実保有額を下回るときは元の銘柄から購入します。

代替銘柄複数の銘柄の代替となっている場合、またはある銘柄の
代替銘柄が複数で構成されている場合には、取引量を最小とする
ように各銘柄への配分を決定します。

この「最適化」にまつわる部分で代替銘柄を購入する理由について
さらに強く疑問に思うに至ります。
税金の最適化をするのに買いなおす銘柄を代替銘柄にする
理由があるのでしょうけど、WhitePaperには書かれていない
(見つけられない)ので不思議に思うのみですね。

結局、その謎の答えをWhitePaper以外で見つけました。
ITmedia ビジネスオンライン
「同じタイミング市場同一銘柄を売買しても税効果が認められない
ルールになっている」

まあ、想定通りですけど明確に分かって良かったです。

7. 取引執行の手順

具体的な手順について紹介されています。
どのような流れで取引が執行されるのかを知っておくと
安心ですね。

(1) 入金があった場合
入金のタイミングが日本の営業日15時の前か後かで異なります。

15時までに入金:その日の米国時間に取引が行われる
(米国が休日の場合は、翌日米両国営業日に取引が行われる)
15時以降に入金:日米の翌営業日に取引が行われる。

ユーザーによる入金額を為替交換によって米ドルにしたのち、
ETFを購入する、としています。

早い話が、日米両国で営業している日15時までか
そうでないかで異なるということですね。
最初に日本の・・・とWhitePaperにて書かれていますが、
実際のところは日米両国の営業日ということで考えた方が
良いようです。
(とは言え、隠れたところにまどろっこしい書き方をしている
理由があるのかもしれませんが・・・)

(2) 一部出金の申し込みがあった場合
ここでも入金の場合と同様に日本の営業日15時という条件で
WhitePaperには書かれているのですが、
実質的に日米両国であるという判断にて以下では紹介します。

ユーザーが日米両国の営業日日本時間15時までに一部出金
申し込んだ場合、その日の米国時間に取引が実行されます。
そうでない場合には、翌日米両国営業日の米国時間に取引が実行されます。

為替交換により米ドルを売却し、出金額税金(キャピタルゲイン課税)
推定額を合わせた相当額の円を購入します、としています。

その後、為替交換によって売却された米ドル現金相当額のETFを売却し、
米ドル現金を得ます。

ここまで確認して、保有銘柄を売却して米ドルを得て、それを日本円に
交換して出金のための資金とする、というのでは無いということが
確定しました。
想定した順番と逆でした。

上記の
「為替交換により米ドルを売却し・・・相当額の円を購入します」
という部分で疑問が残ります。
現金として米ドルは保有しないはずなので、現金保有
「円」のみ。

その後の、ETFを売却して米ドル現金を得る、という部分は
問題なくて、納得できるのですが・・・。

そして、「外国税額控除」にからむ部分への配慮が
どのようにされているのかも知りたい所です。
現時点では、単純に自分で確定申告にて対応するのみのように
見えます。
(ETFの場合は、確定申告するしかなかったように記憶しています)

なお、
最終的な課税額日本翌営業日対顧客直物電信為替レート
用いて計算されます。
ユーザーの銀行口座へは最短3営業日程度で出金されます。」
とのことです。

この一部出金については、資産形成後に大切に育てた資金を
活用するという時期に必要なことなので、しっかりとした
対応をして欲しいというのが個人的願望です。

もちろん、ユーザーサイドで都度出金申請するのも悪く無い
でしょうけど、最近よく言われる4%ルールで自動出金
というのもサービスとして良いものであると思いますが、
どう思いますか?

一部出金時の保有銘柄売却についてはあらためての記載が無い
ですが、リバランス効果があるような配慮がされるものと
想定しています。
実際のところはわかりませんが。

(3) 全部解約の申し込みがあった場合
解約の申し込みタイミングと実際の取引タイミングの話は、
上記の一部出金と同じです。

記載内容が異なるのは、ETFの売却タイミングです。
解約の場合については、先にETFの売却が実行される
ようです。

そして、同日に為替交換を行い、米ドルを円に交換し、
およそ7営業日以内にユーザーの銀行口座へ出金する
とのことです。

保有していたETF銘柄によっては、その時点で未払いの
分配金が存在する場合があるとのことであり、その
分配金については、分配金が支払われ次第、ユーザーの
銀行口座へ振り込まれるとのことです。

(4) ユーザー の申し出による機能ポートフォリオの目標 ウェイト変更の場合
「ユーザーから申し出があった当日よりすみやかに
ETFの売却と購入を行い、ユーザーのポートフォリオに
目標ウェイトの変更を反映させます。」
という簡素な記述となっています。

補足として、「ドル・キャッシュの即日円決済」というのが
記載されています。
文言そのままで、米ドルを保有した場合には同日中に円との
為替交換を行っているので、為替差損益が発生することはない
とのことです。

IV. 投資政策委員会

最後は、投資政策委員会についての話です。
・資産運用の基本方針及びアセットアロケーションを検討・決定
・運用の成果を分析・検証する機関

投資政策委員会は月1回開催され、以下の事項について審議、決定
されるとしています。
・顧客財産・投資信託財産にかかる運用目的や運用方針
・アセットアロケーションに関する事項
・投資対象先などの投資銘柄の選定等
・運用担当者の任命及び解任
・発注先および運用業務委託先等の選定
・投資信託に係る収益の分配方針
・ポートフォリオ、パフォーマンス、取引状況のモニタリング
(前後文面から管理人が追記)
・その他必要事項

THEOは株式会社お金のデザインのサービスですが、
上記は同社が運用している投資信託についての
内容も含んでいるのでしょうかね?
運用担当者」だの「投資信託に係る収益」という部分が
本当にTHEOについての記述なのかが疑問です。

ご存知のことかと思いますが、
2021年8月1日にSMBC日興証券への証券口座移管がなされる
ことになっています。
具体的にどんなことが変更されるのか、自分がどれくらい
把握できているのかも不明なのですが、対応しないと
いけません。
入出金に関しては、注意しておかないといけないですね。
入金する場合の振込先口座名が変更されるので。

証券口座移管にまつわる、そしてユーザーに関係する部分が
全て網羅されているかは分かりませんが、一纏めにして
紹介されているページがあるので紹介しておきます。
アドレスがやたら長いので、
『こちらをボタンとします。』

当記事の不出来を横にうっちゃって書きますが、
THEOのWhitePaperを大幅に更新していただくことを
強く熱望します。
せっかくの特徴を表現しきれていないと思います。
それは、WealthNaviのWhitePaperにも言えますが。

最後まで目を通していただき、本当にありがとうございました!!

コメント