最初にお断りしておきます。
SUSTEN(以下サステン)では、自社のサービスを
ロボアドとは謳っていません。
が、当サイトではおまかせ運用という括りで
カテゴリーをロボットアドバイザーにしています。
また、ロボアドでは無いものの、おまかせ運用という
括り同士で比較対象としてちょいちょい話題に
出すことになると考えています。
予め、ご承知おき下さい。
運営会社について
WealthNaviやTHEO、そしてFOLIOなどは、個人的に
認知してから未だ数年ですが、それぞれの会社が
他の企業との提携などをしていたりすることを
ニュースとして知るなどして、信頼感を高めている
という状態です。
ところが、サステンは全く未知の状態でした。
で、ググっていると妙にサステンの広告表示が
出てきて、試しに見てみると
「うぉっ、運用内容とか結果はどんなもんなんだ?」
と興味を惹かれるわけです(笑)
でも、「知らない会社だし、大丈夫かね??」
という思いもあったっり。
というわけで、最初に運営会社について紹介することに
しました。
前のコンテンツで無料診断や口座開設については
紹介していますが、あくまで筆者個人の判断として
「まあ、運用を任せても大丈夫だな」
という判断があったというのがあります。
もちろん、口座開設そして運用開始をする前に
御自身でしっかりと判断していただきたいですが、
そのための材料を紹介します。
もっとも、その多くはサステンのWEBから収集した
ものではあります。
サステンの無料診断
サステンも、他社のロボアド(おまかせ運用サービス)
と同様に、設定された質問への回答により、実際の
運用タイプを提案してくれます。
サステンの場合は、8つの質問への回答から
最適な運用タイプが提案されます。
質問される内容は、各社で違いがあるので、
複数の無料診断を受けてみることを
オススメします。
口座開設前に診断を受けることができるので、
余計な手間なく質問に答えて、診断結果を
参考にするだけということが可能です。
また、任意の運用タイプへの変更が可能ですので、
質問への回答はサクサクと答えると良いと思います。
○○診断とかで、あまり深く考えずに第一印象で、
ということが言われたりしますが、運用タイプ診断にも
当てはまると思います。
自分で運用タイプを変更することが可能なので、
しっかりと運用開始前に運用タイプを検討可能ですし、
複数の診断を受けてみて、その診断の傾向というのを
参考にするということも可能です。
また、運用開始後に変更することも可能ですからね。
サステン 投資の3原色 R・G・B
3原色と言えばR・G・Bですね。
サステンでは、運用タイプを3原色に準えています。
実際の運用タイプは、この3原色を混ぜて彩りのある
ものになっています。
まずは、その3原色について紹介しておきましょう。
Red :世界の経済成長の恩恵を享受しやすいタイプ
株式分散ポートフォリオ
Green :景気に連動しにくい絶対収益型のタイプ
景気独立型戦略ポートフォリオ
Blue:リスクの低い守りに徹したタイプ
債券分散ポートフォリオ
上図のように、3原色の混ざり具合によって9つの
運用タイプが設定されています。
改めて3原色について見ていきましょう。
Redの株式分散ポートフォリオ、Blueの債券分散ポートフォリオを
組み合わせて長期保有することで国際分散投資を実践します。
国際分散投資は、古典的理論に基づいた伝統的な投資手法となります。
各資産への配分は、一定の比率を長期に渡って維持するように
運用されます。
買い持ちだけを行うバイ・アンド・ホールド戦略をとります。
Greenが景気独立型戦略で絶対収益型となっています。
行動経済学の理論等に基づいた非伝統的な投資手法です。
各資産の配分は、市場動向や経済情勢に合わせて機動的に調整されます。
買い持ちだけでなく売り持ちも組み合わせるロング・ショート戦略
をとります。
この、ロング・ショート戦略をとるということがサステンの
大きく強く、そしてロボアドなどのおまかせ運用サービスの
中では稀有であり輝きを放つ可能性がある部分であると
筆者は見ています。
あくまでも個人的な考えですが、国際分散投資は他の口座で
ガッチリ運用するので、サステンにはGreenだけで運用
させてみたいという希望を持っています。
分散効果を狙うとは言え、為替リスクをとってまで収益性が
低いと見ている債券に投資するというのをポジティブに捉える
ことができないというのが背景にあります。
(そして、債券投資に良い時期では無いという相場観)
そして、Redに相当する部分は他で運用しているので、
貴重な資金を最大限に有効活用するという意味でGreenだけの
運用をサステンにさせたいな、という希望を持つに至ります。
残念ながら、それは不可能のようですが・・・。
RedとBlueの組み合わせによる国際分散投資に加えてGreenの
絶対収益型を組み合わせることで様々なタイプのポートフォリオ
を作る、味付けをできる、ということになります。
サステンのおまかせ運用に使われるSUSTENファンド
サステンでは、ユーザー各口座毎にETFなどの投資商品を
購入するというのではなく、サステンが運用している
ファンドをユーザーの口座で購入するという形式となります。
リバランスについては後述しますが、
・サステンファンド内でのリバランス
・サステンファンドの購入比率をリバランス
という2段階のリバランスがあります。
どちらのリバランスも自動でサステンが実行してくれます。
サステンの運用中に、運用内容についてどのような情報を
WEBから得られるかわかりませんが、単純にSUSTENファンドの
組入比率を確認することは可能でしょう。
よって、どのSUSTENファンドをどれくらい組み入れているかの
確認をすることはできるので、そのSUSTENファンドの
詳細を確認してみましょう。
Red、Green、Blueファンドをそれぞれ紹介する前に、
各ファンドを簡単に振り返りましょう。
・Red:グローバル資産分散ポートフォリオ
・Green:グローバル複合戦略ポートフォリオ
・Blue:グローバル債券ポートフォリオ
Red グローバル資産分散ポートフォリオ
SUSTENファンドのRed グローバル資産分散ポートフォリオ
について見ていきましょう。
ファンドの目的
『長期的に全世界の株式市場全体の値動きに概ね連動する
投資成果の獲得を目指した運用を行います。
国内外の上場投資信託受益証券(ETF)への投資、
国内外の株価指数先物取引、国債先物取引および
商品先物取引を通じて、実質的に日本を含む世界の株式
および債券等に分散投資をします。
なお、外貨建資産の一部については、為替ヘッジ比率を
コントロールし、対円での為替ヘッジを行う場合がある』
としています。
ファンドの特色
『「長期的」に「全世界の株式市場全体」の値動きに
概ね連動する投資成果の獲得を目指して運用を行います。
主として国内外の上場投資信託受益証券(ETF)、
国内外の株価指数先物、国債先物および商品先物を通じて、
実質的に日本を含む世界の株式および債券等に分散投資します。
世界の上場投資信託受益証券(ETF)への投資を通じて
実質的に保有する外貨建資産の一部については、
為替ヘッジ比率をコントロールし、対円での為替ヘッジを
行う場合があります。』
Redと言うと昔のヒーローものではリーダーというか
一番強かったり人気がある存在であるとイメージが
ありますよね。
SUSTENファンドにおいても、長期的に考えるならば、
最も大きな利益をもたらしてくれる可能性が一番大きい、
そして3原色の中でリーダーと言える存在感がある
と言えるでしょう。
やはり、大きな特色はETFだけでなく、
株価指数先物
国債先物
商品先物
などの取引をするということでしょうね。
先物を取引するというのは、他のロボアドなど
「おまかせ運用」では無いですね。
そして、
為替ヘッジを行う
場合があるということですね。
投資信託においても、為替ヘッジ無しが多いですよね。
(選択できるものもありますが)
今は、日米金利差が小さくて時期的には為替ヘッジコスト
が小さくて済む状況ではありますが、為替ヘッジする
ことのメリットがどの程度あるのかというところですね。
自分でETFのトレードをしていても、ドル建てでは
利益を計上できていても、円建てだと利益が小さく
なったり損失になっていたりということもあるので、
そういう時に外貨建てでの取引に難しさを感じます。
もっとも、売却後に円に替えずにドルのままにしておいて
次の購入資金とすればその場で為替差損が決まること
は無く、対応策の一つと言えるかな、ということで
そのようにしています。
サステンがどのように為替ヘッジをしていくのか
というのを「マイページ」で得られる情報から
知ることができると良いな、という希望を持っています。
投資対象の投資信託受益証券候補一覧
(1)SPDR Bloomberg Barclays High Yield Bond ETF
スパイダー・ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF
主要投資対象:流動性が高い米国ハイ・イールド債券
総経費率:年率0.40%(運用管理経費率:0.40%、その他経費率:0.00%)
(2)iShares iBoxx $ High Yield Corporate Bond ETF
iシェアーズiBoxx 米ドル建てハイ・イールド社債ETF
主要投資対象:米ドル建ての高利回り社債
総経費率:年率0.48%(運用管理経費率:0.48%、その他経費率:0.00%)
(3)iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF
iシェアーズ・コア米国総合債券ETF
主要投資対象:米国の投資適格債券
総経費率:年率0.04%(運用管理経費率:0.04%、その他経費率:0.00%)
(4)iShares MSCI USA Min Vol Factor ETF
iシェアーズMSCI 米国ミニマム・ボラティリティ・ファクターETF
主要投資対象:ボラティリティが低い米国株式
総経費率:年率0.15%(運用管理経費率:0.15%、その他経費率:0.00%)
(5)iShares MSCI USA Momentum Factor ETF
iシェアーズMSCI 米国モメンタム・ファクターETF
主要投資対象:モメンタムが高水準の米国中大型株
総経費率:年率0.15%(運用管理経費率:0.15%、その他経費率:0.00%)
(6)iShares MSCI USA Quality Factor ETF
iシェアーズMSCI 米国クオリティ・ファクターETF
主要投資対象:ファンダメンタルズが良好な米国中大型株
総経費率:年率0.15%(運用管理経費率:0.15%、その他経費率:0.00%)
(7)iShares MSCI USA Value Factor ETF
iシェアーズMSCI 米国バリュー・ファクターETF
主要投資対象:割安な米国中大型株
総経費率:年率0.15%(運用管理経費率:0.15%、その他経費率:0.00%)
(8)Vanguard FTSE Developed Markets ETF
バンガードFTSE 先進国マーケッツETF
主要投資対象:米国を除く先進国株式
総経費率:年率0.05%(運用管理経費率:0.04%、その他経費率:0.01%)
(9)Vanguard FTSE Emerging Markets ETF
バンガードFTSE 新興国マーケッツETF
主要投資対象:新興国株式
総経費率:年率0.10%(運用管理経費率:0.07%、その他経費率:0.03%)
(10)Vanguard Small-Cap ETF
バンガード・スモールキャップETF
主要投資対象:米国株式市場の小型株式
総経費率:年率0.05%(運用管理経費率:0.04%、その他経費率:0.01%)
(11)SPDR S&P500 ETF Trust
スパイダーS&P500 ETF トラスト
主要投資対象:S&P500 種指数の全構成銘柄
総経費率:年率0.0945%(運用管理経費率:0.0555%、その他経費率:0.039%)
(12)Vanguard Total Stock Market ETF
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
主要投資対象:CRSP US トータル・マーケット・インデックスの構成銘柄
総経費率:年率0.03%(運用管理経費率:0.03%、その他経費率:0.00%)
(13)SPDR Gold Shares
スパイダー・ゴールド・シェア
主要投資対象:金地金
総経費率:年率0.40%(運用管理経費率:0.00%、その他経費率:0.40%)
(14)Vanguard Real Estate ETF
バンガード・リアル・エステイトETF
主要投資対象:上場不動産投資信託(上場REIT)
総経費率:年率0.12%(運用管理経費率:0.11%、その他経費率:0.01%)
資産状況
Redは2020年10月9日設定です。
以下に2021年4月30日を基準日とする数値を紹介します。
なんせ、ダイナミックにリバランスを実行してくれるのが
サステンなので、SUSTENファンド内の組入銘柄(の比率)
も変更されるものと想定しています。
なお、以下に示す投資比率は、純資産総額に対する比率
となっています。
◆資産別構成
資産の種類とその投資比率(%)を紹介します。
・投資信託受益証券:91.5%
・短期金融資産等:8.5%
◆組入銘柄
銘柄名と投資比率(%)を紹介します。
・VANGUARD TOTAL STOCK MARKET ETF:36.6%
・VANGUARD FTSE DEVELOPED MARKETS ETF:27.4%
・VANGUARD FTSE EMERGING MARKETS ETF:25.3%
・SPDR BLOOMBERG BARCLAYS HIGH YIELD BOND ETF:2.3%
参考までに、月次レポートから数値を拾って
上記と比較してみましょう。
作成基準日2021年7月30日の数値です。
◆資産別構成
・投資信託受益証券:96.1%
・短期金融資産等:3.9%
◆組入銘柄
・VANGUARD TOTAL STOCK MARKET ETF:38.2%
・VANGUARD FTSE DEVELOPED MARKETS ETF:28.9%
・VANGUARD FTSE EMERGING MARKETS ETF:26.5%
・SPDR BLOOMBERG BARCLAYS HIGH YIELD BOND ETF:2.4%
運用実績
SUSTENファンドの月次レポートから騰落率を
紹介します。
作成基準日:2021年7月30日の数値となります。
・1ヶ月:-0.74%
・3ヶ月:1.95%
・6ヶ月:9.74%
・設定来:19.44%
Blue
BlueはRedと共に組み合わせることで国際分散投資を
担います。
また、買い持ちだけを行うバイ・アンド・ホールド戦略
をとります。
では、Blueについて交付目論見書などを参照して
見ていきましょう。
ファンドの目的
『当ファンドは、主として国内外の
上場投資信託受益証券(ETF)への投資を通じて、
実質的に日本を含む先進国の国債・政府機関債・
社債等に投資し、また、外貨建資産については、
原則として対円での為替ヘッジを行うことにより、
長期的に日本を含む先進国の投資適格債券市場全体
(対円での為替ヘッジベース)の値動きに概ね連動
する投資成果の獲得を目指して運用を行います。』
ここでの注目点は、
・対円での為替ヘッジを行う
・先進国の投資適格債券市場全体の値動きに
概ね連動する投資成果の獲得を目指した運用
という点ですね。
Redが主に株式、Blueが債券を対象にして
国際分散投資をするということになります。
ファンドの特色
以下にファンドの特色について紹介します。
上記の目的と重複するものが多いので、さらっと
確認する程度でよい内容です。
『(1)長期的に日本を含む先進国の投資適格債券
市場全体(対円での為替ヘッジベース)の値動き
に概ね連動する投資成果の獲得を目指して運用
を行います。
(2)主として国内外の上場投資信託受益証券
(ETF)への投資を通じて、実質的に日本を
含む先進国の国債・政府機関債・社債等に
投資します。
(3)国内外の上場投資信託受益証券(ETF)
への投資を通じて、実質的に保有する
主要外貨建資産については、原則として
対円での為替ヘッジを行います。』
為替ヘッジを行うとなってはいますが、為替変動に
よる影響(為替リスク)を低減することはできても、
その影響を完全に無くすというものでは無いという
ことは改めて確認しておきましょう。
そして、ヘッジ対象通貨と日本円の短期金利差により
為替ヘッジコストが生じることになります。
2021年の時点では、例えば日米の金利差を見てみると
小さい状態で推移しています。
このような状況であれば、比較的為替ヘッジコストが
小さく済むということになります。
今後、アメリカの金利が上昇することが強く想定
されるので、為替ヘッジコストとしては上昇する
見込みということになりますね。
投資対象の投資信託受益証券候補一覧
(1)iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF
iシェアーズ・コア米国総合債券ETF
主要投資対象:米国の投資適格債券
総経費率:年率0.04%(運用管理経費率:0.04%、その他経費率:0.00%)
(2)Vanguard Total International Bond ETF
バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF
主要投資対象:米ドル建て以外の国債・政府機関債・社債・証券化された
非米国の投資適格固定利付債券
総経費率:年率0.08%(運用管理経費率:0.06%、その他経費率:0.02%)
(3)Vanguard Total Bond Market ETF
バンガード・トータル債券市場ETF
主要投資対象:米国の公社債
総経費率:年率0.035%(運用管理経費率:0.03%、その他経費率:0.005%)
(4)iShares 20+ Year Treasury Bond ETF
iシェアーズ米国国債20 年超ETF
主要投資対象:残存期間20 年超の米国財務省証券
総経費率:年率0.15%(運用管理経費率:0.15%、その他経費率:0.00%)
(5)iShares TIPS Bond ETF
iシェアーズ米国物価連動国債ETF
主要投資対象:米国のインフレ連動国債
総経費率:年率0.19%(運用管理経費率:0.19%、その他経費率:0.00%)
(6)iShares Short Treasury Bond ETF
iシェアーズ米国短期国債ETF
主要投資対象:満期が1 年以内の米国財務省証券
総経費率:年率0.15%(運用管理経費率:0.15%、その他経費率:0.00%)
資産状況
Blueは2020年10月9日設定です。
以下に2021年4月30日を基準日とする数値を紹介します。
なんせ、ダイナミックにリバランスを実行してくれるのが
サステンなので、SUSTENファンド内の組入銘柄も
変更されるものと想定しています。
なお、以下に示す投資比率は、純資産総額に対する比率
となっています。
◆資産別構成
資産の種類とその投資比率(%)を紹介します。
・投資信託受益証券:91.2%
・短期金融資産等:8.8%
◆組入銘柄
銘柄名と投資比率(%)を紹介します。
・VANGUARD TOTAL BOND MARKET ETF:45.6%
・VANGUARD TOTAL INTERNATIONAL BOND ETF:45.6%
参考までに、月次レポートから数値を拾って
上記と比較してみましょう。
作成基準日2021年7月30日の数値です。
◆資産別構成
・投資信託受益証券:91.4%
・短期金融資産等:8.6%
◆組入銘柄
・VANGUARD TOTAL INTERNATIONAL BOND ETF:45.7%
・VANGUARD TOTAL BOND MARKET ETF:45.6%
運用実績
SUSTENファンドの月次レポートから騰落率を
紹介します。
作成基準日:2021年7月30日の数値となります。
・1ヶ月:1.15%
・3ヶ月:1.56%
・6ヶ月:-1.14%
・設定来:-3.07%
株式メインのRedが約19%上昇しているのに比べると
債券メインのBlueは見劣りする結果ですね。
もちろん、比較してどうこう言っても仕方ないのですが。
株式が上昇している局面で債券が横ばい(僅かな低迷)
という結果は、ポートフォリオを組んでいると想定内で、
株式相場が下落している局面で債券が上昇するならば
ヘッジになっているね、ということになります。
が、近年、市場における資金の流れ的に、あまりそういう
ことにならない状況にあるという認識をしているので、
自分で運用する資金については債券は極僅かな配分
としています。
(ほぼゼロと言えるくらい)
サステンを自分で運用する場合にどのような配分推移となるのか
楽しみにしています。
一番の楽しみは、Greenの配分とGreenの騰落率ですが。
Green
サステンを運用するというなかで、もっとも興味を持っている
ものとなります。
グローバル複合戦略ポートフォリオ:Greenです。
個人的には、株式のオプション取引はしたことがあるのですが、
国債や社債、通貨の先物は取引経験がないので、どのような結果と
なるのかに注目しています。
サステン全体への個人的評価について、Greenが大きく影響する
と考えています。
筆者個人として興味津々なGreenについて、じっくり詳しく
紹介します。
ファンドの目的
『委託会社が開発した計量モデルに基づく市場中立型
マルチ戦略により、主として国内外の株価指数先物取引、
国債先物取引および通貨先物取引を利用しつつ、
国内外の公社債等に投資して、株式市場との連動性は
低位に維持しながら、長期的に日本円短期金利を上回る
投資成果の獲得を目指して運用を行います。
また、外貨建資産の一部については、為替ヘ
ッジ比率をコントロールし、対円での為替ヘッジを行う
場合があります。』と交付目論見書に記載されています。
『長期的に日本円短期金利を上回る投資成果の獲得』を
目指すというのだから、利益の大きさとしては、
控えめなレベルを堅実に実現することを目指している
という想定ができますね。
日本円の金利を基準としているのであり、物価では
無いとはいえ、インフレヘッジの役割も果たしそう
という気がします。
気になるのは、「委託会社」とはどこの会社なのか、
ということですね。
そして、計量モデル、市場中立型マルチ戦略というのは
投資信託で特徴として打ち出しているものもあり、
これらも実効性が気になるところです。
ファンドの特色
『(1)長期的に日本円短期金利を上回る投資成果の獲得を
目指して運用を行います。
(2)委託会社が開発した計量モデルに基づく市場中立型
マルチ戦略により、主として国内外の株価指数先物取引、
国債先物取引および通貨先物取引を利用しつつ、国内外の
公社債等に投資して、株式市場との連動性は低位に維持します。
(3)保有する外貨建資産の一部については、為替ヘッジ
比率をコントロールし、対円での為替ヘッジを行う場合
があります。』
と記載されているのですが、内容的には上記「目的」と
同様のものと言えます。
資産状況
Greenは2020年10月20日設定です。
以下に2021年4月30日を基準日とする数値を紹介します。
なんせ、ダイナミックにリバランスを実行してくれるのが
サステンなので、SUSTENファンド内の組入銘柄も
変更されるものと想定しています。
なお、以下に示す投資比率は、純資産総額に対する比率
となっています。
◆資産別構成(基準日:2021年4月30日)
資産の種類とその投資比率(%)を紹介します。
・外国債券:67.8%
・短期金融資産等:32.2%
先物取引にかかる証拠金は、短期金融資産等に含まれます。
(先物取引は、証拠金により取引を行います)
次に先物についての投資比率を見てみましょう。
・株価指数先物
買建:49.9
売建:△20.3
・債券先物
買建:903.7
売建:△319.9
・通貨先物
買建:131.4
売建:△39.4
◆組み入れ銘柄
・US T BILL 05/20/21:33.9%
・US T BILL 11/04/21:33.9%
※銘柄名の日付は償還日を示します。05/20/21であれば、
償還日が2021年5月20日ということを示しています。
US T BILLは短期合衆国財務省債券ということを示しています。
Greenは、主に先物取引を利用してポジションを構築している、
ということになります。
上記を見ると投資比率としては、外国債券の方が大きい
という状況ですね。
外国債券は、余資運用として投資している米国の短期債
などの組入によるものであるとのことです。
参考までに、月次レポートから数値を拾って
上記と比較してみましょう。
作成基準日2021年7月30日の数値です。
◆資産別構成
・外国債券:51.2%
・短期金融資産等:48.8%
・株価指数先物
買建:58.4
売建:△29.1
・債券先物
買建:986.1
売建:△278.2
・通貨先物
買建:44.5
売建:△111.4
運用実績
SUSTENファンドの月次レポートから騰落率を
紹介します。
作成基準日:2021年7月30日の数値となります。
・1ヶ月:0.27%
・3ヶ月:-0.15%
・6ヶ月:2.94%
・設定来:2.85%
仮に、Greenが年率5%程度の騰落率を超堅実に
実績として積み上げるようであれば、サステンの
運用を2つの運用コースで並行させたいです。
もっとも、複数の運用コースで運用できるのかは
分かりませんが。
他のロボアドでは、不可というところばかりですが、
サステンは、「我が道を行く」ように思うので、
さり気なく「できますよ」ということかもしれません。
ここも要確認ですね。
サポート殿に確認してみましょう。
万が一、不可というなら、場合によっては
Greenメインの運用コースにするというのも
良いかもしれません。
もちろん、資産形成期と考えている今はRedメインに
しますが、いよいよ育った資金を活用する時期
となったら、堅実なGreenに任せるというのも
良いかもしれないというのが現時点での見立てです。
もっとも、サステンに任せておけば、大きめな相場変動
については自動でダイナミックにリバランスしてくれる
ので、Redがメインの「信頼の世界経済」コースのまま
サステンに任せておこうということになるかもしれません。
サステンの投資対象は?
各SUSTENファンドについての紹介の中で述べていること
ではありますが、サステン全体としての投資対象を
見ておきましょう。
金融商品
資金を投じる対象を見ておきましょう。
・世界の株式
・債券
・コモディティ
・上場デリバティブ
・先進国通貨
国、地域
・先進国
・日本
・新興国
実際のところは運用コースにもよるでしょうから
一概には言えないですが、今回の調査における
印象としては、やはり北米が多いのだろうな
というところです。
サステン リバランスをどのように行うか
サステンのリバランスは、2段階で行われるということが
謳われています。
以下の2段階です。
a)SUSTENファンド(Red、Green、Blue)間
b)ファンド内リバランス
WEBページ上でどのような情報を確認できるのか
運用開始前の現時点では不明ですが、少なくとも
各SUSTENファンドの資産割合は確認できる
でしょうから上記a)はすんなりと分かるでしょう。
上記b)のファンド内リバランスについては、
各SUSTENファンドの月次レポートを見て前月と
当該月を比較することで分かります。
もちろん、WEB上で分かりやすく表示してくれて
いるのかもしれません。
運用開始後に確認してみましょう。
個人的には、上記a)については、リアロケーション
という意味合いが強いように捉えています。
サステン 税効果最適化機能とはいかに
『利益を含み益で相殺して税とのバランスをとります』
と謳われているものの、詳細については不明です。
一般的な方法であれば、年末が近づいた時点で
当該年に利益が出ているという状況で、保有銘柄に
含み損のポジションがあるのであれば、その含み損を
確定させるべく売却し、再度購入するということで
当該年の税負担を軽減するというものになります。
その場合には、同じ市場で同じ銘柄を同じタイミングで
実行するのはNGという話があるので、それをどう回避するか、
というのがありますね。
似た位置づけの銘柄を購入するということにしている
ロボアドがありましたが。
このへんも、サポート殿に問い合わせたいですね。
得た回答は当サイトで紹介します。
サステンの各種手数料はおいくら?
サステンの運用手数料における特徴は、なんと言っても
HWM(ハイ・ウォーター・マーク)の基準を導入していること
です。
(HWMマークとは、五感の通り最高水位、つまりは最大評価額)
口座の資産評価額が過去最高を更新した時だけ成果報酬を支払う
ということになります。
毎月末に更新の有無を判定されることになっています。
一般的に固定報酬(運用手数料)のロボアドなりおまかせ運用
サービスが多いですが、サステンが採用している
完全成果報酬型
のメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
サステンが謳う3つのメリットを見てみましょう。
完全成果報酬 HWM方式のメリット その1
『運用成績が過去最高を更新できずにいる間は、
サステンに支払う費用が発生しない。』
資産評価額が過去最高を更新しないとサステンに運用手数料を
支払う必要が無いということなので、運用成績がイマイチ
という時期に運用手数料を支払うことによる資産の目減りが
無いというのはメリットと言えますね、確かに。
完全成果報酬 HWM方式のメリット その2
『リターンに応じて負担する費用が変動するため、
仮に将来のリターン水準が低下してたとしても相応に
費用も低下する。』
例えばロボアドでは、一般的に1%程度の運用手数料が発生
します。
運用期間だったり資産額で割引される制度を採用している例も
ありますが、運用成績により運用手数料が減額されるという
例は知りません。
運用成績がほどほどで推移し続けるならば、運用手数料も
ほどほどということになるので、運用成果に対して
手数料を支払うというのはメリットと言えますね。
完全成果報酬 HWM方式のメリット その3
『預かり資産残高の大きさを問わず、運用会社には
常に運用成績に対するプレッシャーがかかり続ける。』
運用会社にとっては、運用手数料が大きな収入源
でしょうから、それを安定かつ大きなものにしようと
必死に努力することになると考えれば、完全成果報酬型
のメリットと言えますね。
成果報酬型と言いながら、小さいながらも固定報酬と
成果報酬を組み合わせたものもあるので、
「完全」成果報酬というのはシンプルで分かりやすく
メリットと言えるでしょう。
サステンの成果報酬はいくら?
サステンが完全成果報酬制度となっているというのは
分かりましたが、具体的に知りたいですよね。
サステンの成果報酬費用は・・・
利益に対して
1.1/6 ~ 1.1/9
(税別 1/6 ~ 1/9)
となっています。
HWM更新の有無は毎月末に判定されることになっています。
サステンのWEBに掲載されている棒グラフを見てみましょう。
サステンの「その他の費用」はいくら?
・診断:無料
・口座開設:無料
・入金:銀行振込(ユーザー負担)、積立(無料)
・出金:出金手数料(440円)
・取引:為替手数料(無料)、売買手数料(無料)、リバランス(無料)
サステン 運用開始条件はどのように?
しっかりと運用について検討し、「サステンの運用開始」
ということになれば、次に必要なのは運用資金ですね。
では、サステンの場合はいくらくらいの資金が運用開始に
必要なのかを見ていきましょう。
・初回投資の最低投資金額:10万円
資金追加という場合には、1万円から追加可能
・毎月の積み立て設定最低金額:1万円
ボーナス月、追加額を別途設定することが可能
個人的には、最低投資金額は1万円にして欲しいという
希望があります。
やはり、敷居が低い状態の方が良いですからね。
サステン 運営会社について知っておこう
サステンの運用サービスを運営している
株式会社sustenキャピタル・マネジメント
について、しっかりと見ておきましょう。
株式会社sustenキャピタル・マネジメントが掲げる
ミッションを見てみましょう。
1.社会の持続的向上に資するものを提供したい
日本では給与が長年に渡って殆ど増えず、結果的に
海外からすると、日本の物価が相対的に安いという
ことになっているというし、日本経済全体の成長に
資することを願います。
昔は、発展途上国では物価が日本より圧倒的に安い
というのがありましたが、今や物価が上昇しており、
「こんなに高いの??」
とビックリしてしまいますよね。
日本全体で大きく成長したいですね。
2.長く安心して使える資産運用サービスをより長く
安心して使える仕組みを世に広く提供したい
それがサステンという運用サービスで実現
されていることを願っています。
3.「家族や友人にすすめられる投資運用サービスの創出」
「家族や友人に勧められるというのは、当サイトで
紹介している「両学長」がyoutubeを始めたきっかけは、
友人やその家族へお金について教えるためということ
でしたね。
口座開設をサクッと実行
こちらのコンテンツでサステンの口座開設について紹介
していますので、よろしければ参考にして下さい。
当サイトで紹介する口座の運用例
当サイトで紹介する口座の投資額です。
初回投資額:10万円
毎月の積立額:1万円(積立開始時期は検討中)
ロボアド3つを並行運用しており、「おまかせ運用サービス」
という括りで比較したいというのがあるのですが、
結果として投資額がバラバラになっているので、比較を
文字とおり全く気にせず運用するか、検討中です。
まとめ
株式会社sustenキャピタル・マネジメントが運営する
SUSTENについて、なるべく幅広く、そして可能な限り深く
紹介してきました。
自分の口座で運用するということもありますが、
多くの人々が運用を検討するに値するものである
という可能性を感じて調べ始めたのですが、
その感覚がより強くなったという感覚があります。
もちろん、実際に運用をしてみないと見えない、
分からないという部分もあろうかと思います。
そのへんは、今後の運用経過を紹介するなかで
気づいた部分を紹介することにします。
少なくとも、投資やトレードの経験が充分にある
方にとっては、御自身のポートフォリオの一部に
加えることを検討する価値があるものだと思います。
もちろん、その場合でも慎重なる検討、そして
最初は控えめな資金でということになりますが。
今後、運用経過を定期的に紹介していくので、
参考にしていただければと思います。
運用タイプが異なると、また違う情報を得られる
場合もあろうかと思うので、またご訪問いただけると
幸いです。
ほんの少しでもお役に立てることがあれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
P.S
(話が逸れますが、銀行で数ヶ月という短期間の「好」
(高ではなく)金利外貨預金が銀行からのメールで紹介
されているのをよく目にします。
見た目、年利○%という数字は良いものに見えます。
が、例え「高」金利でも、数ヶ月という短期間のために
相対的に高い為替手数料を支払って外貨にして
数ヶ月という短期間だけ定期預金をしても、また
高い為替手数料を支払って円で受け取った時点で
自分の資金が増えるのか??について良く考えて
いただきたいです。
しかも、為替リスクがあるので、定期預金を始める時と
終える時を比較した時に、例えば米ドルの外貨定期を
する場合にドル円レートが円高方向へ動いたら
自分にとって不利な状況となります。
ユーザーの利益とならない可能性が高い金融商品を
宣伝する企業姿勢に怒りさえ覚えますが、あなたは
そんな見た目だけ飾られたものには釣られないように
くれぐれも注意して下さいね)
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